ダナーといえばダナーライトが定番です。
「一生モノのブーツだ!」「大事に履くぞ!」と意気込んでいる方も多いと思います。
長く愛用して経年変化を楽しむためにはお手入れが必須です。
ダナーのブーツは靴底が削れても交換ができるので革の状態さえよければ一生モノのブーツになります。
本記事でダナーのブーツの手入れの方法についてツラツーラと解説していきます。
ブーツの手入れは新品状態の時に
誤解されがちですがブーツの手入れは新品の状態でやるからこそ意味があります。
履きこむ前にしっかり手入れをすることで汚れが付きにくくなりより長く革をベストの状態に保つことができます。
まだダナーを買って間もない方、今からでも遅くありません。
手入れをしてあげて、より愛着のある一足にしてあげましょう!
ダナーライトの手入れの方法は2種類
ダナーライトは両者共に「ウォータープルーフフルグレインレザー」が使われています。
簡単にいうと、より水分に対して抵抗性がある革ということです。
最近のダナーライトは顔料系の塗料で仕上げられているため
ツルツルとした仕上がりになっています。見た目は非常にきれいですが
履きこんでいくとビニールのようなしわになりやすく、エイジングといった意味では
なかなか風合いが出にくいかもしれません。
ダナーライトのメンテナンス方法は多く分けて2種類存在します。
- ミンクオイル/ホースオイルによるオイルアップ
- 靴クリームによるブラッシュアップ
ダナーライトの靴磨きで用意するメンテナンスグッズ
- 馬毛ブラシ
- 豚毛ブラシ
- ステインリムーバー
- ウェス
- マスタングペースト
- シュークリーム
- デリケートクリーム
ダナーライトメンテナンスグッズ「ブラシ」
用意したブラシ2本が左から順に
- 馬毛ブラシ
- 豚毛ブラシ
です。
馬毛ブラシは非常に柔らかいため、ブーツに傷をつける心配がありません。
主にほこりを落とすときに使用します。
豚毛ブラシは馬毛ブラシに比べて硬さとコシがあります。
磨き上げてツヤを出したりするときなど、主に仕上げに使います。
ダナーライトメンテナンスグッズ「ステインリムーバー」
ブラシ右隣のボトル上のものは
- ステインリムーバー
と呼ばれるものです。
これは靴についた泥や油等の汚れを強力に落とす役割があります。
ダナーライトメンテナンスグッズ「ウェス」
ブラシの上にあるのが何の変哲もないTシャツの切れ端です。
一瞬で伸びたGUのロンTを切り裂いて再利用しています。
一般的には
- ウェス
と呼んでいます。
ウェスはステインリムーバーやクリームを塗布するときに染みこませて使ったり
つやを出すために磨き上げる時に使用します。
非常に万能です。
ダナーライトメンテナンスグッズ「マスタングペースト」
無印の白い容器は
- ホースオイル
です。私は「マスタングペースト」を愛用しています。
オイル系ではミンクオイルと並んで有名です。
ミンクオイルは革を柔らかくするのに最も適していますが
有機溶剤が入っていることもあり、においがきついです。
私は馬油99%ホホバオイル1%の完全天然素材のホースオイルを愛用しています。
こちらは臭いはほぼなく、ミンクオイルに比べて革への浸透性が非常に高いため
非常に使いやすいです。
天然素材のため、直接手に触れても大丈夫です。
ダナーライトメンテナンスグッズ「シュークリーム/デリケートクリーム」
右側二つは
- シュークリーム(無色)/デリケートクリーム
です。
デリケートクリームは革に水分を補給し
シュークリームは皮革を保護し、ロウ成分が配合されていることでツヤ感が出しやすいのと
撥水効果も若干あります。
ダナーライトのお手入れ方法を解説
ではメンテナンスグッズがそろったところで早速お手入れ方法を解説していきましょう。
今回使用するのはダナーライトの後継モデル「ダナーフィールド」を用います。
ダナーフィールドはダナーライトの半額という大変コスパに優れたブーツです。
手順1.靴紐をはずす
面倒でも靴紐は必ず外しましょう。
ダナーフィールド/ダナーライトはガセットタンという
タンとその周囲が一体化しており、水分、ほこりが靴内部に
侵入しにくい構造となっています。
そのため、しわの部分にほこりが貯まりやすいです。
紐を取ってしわの部分までほこりを取り除ける準備をしましょう。
手順2.馬毛ブラシでほこりを落とす
馬毛ブラシを使って丁寧にほこりを取り除いていきます。
手順3.ステインリムーバーで汚れを落とす
ステインリムーバーをウェスに取り
汚れをふき取るように表面を撫でていきます。
手順4.マスタングペースト or シュークリームを塗る
ステインリムーバーが完全に乾ききるまで待ちます。
乾ききったら、①②どちらかの仕上げを行います。
- マスタングペーストを使う
- シュークリームを使う
マスタングペーストを使う場合、仕上がりはマットな風合いになります。
シュークリームを使う場合、ロウ成分が含まれているため、つやが強い仕上がりになります。
無骨に仕上げたい場合はマスタングペーストを
ドレッシーにしたいのであればシュークリームを使うという考えで選んでください。
①マスタングペーストを使う場合
少量を指先に取り、ブーツ表面に薄く伸ばしていきます。
かなり浸透性が良いため、すぐに表面から浸透し、若干色が濃くなります。
村にならないように全体的に薄く伸ばします。
この際、ナイロン部分にはみ出さないようにしてください。
なかなか取れません。
オイルを全体に塗布し終わったら1晩放置してさらに浸透させます。
浸透させ終わったら豚毛ブラシでブラッシングを行い余分な油分を取り
乾いたウェスで磨き上げます。
②シュークリームを使う場合
ウェスに少量のシュークリームを取り薄く伸ばしていきます。
薄く伸ばし終わり、シュークリームが乾いたところで
豚毛ブラシで余分なクリームを取り
乾いたウェスで磨き上げます。
※①②共に革の乾燥が気になる方は
ステインリムーバーの直後にデリケートクリームを塗ることで
水分を補給することがあります。
あくまでもメンテナンス方法に正解はなく、個人の好み趣向に左右される部分が大きいです。
完成図
<左:オイルアップ仕上げ 右:シュークリーム仕上げ>
オイルアップの方は若干色が濃くなります。
仕上がりの程度としては通常よりも若干マットな印象になりました。
それに対してシュークリームで仕上げると
ロウの成分が含まれているため、磨き上げの段階でトゥの部分を中心につやが出てドレッシーな印象です。
さらにつやを出したい場合は
ロウを主成分とするポリッシュワックスを指の腹で溶かしながら塗り広げ
少量の水をつけながらウェスやストッキング等で磨くとさらにつやが出ます。
画像は鏡面磨きをしたドクターマーチンです。
私が使っている鏡面磨き用のワックスはこれです。
個人的にはオイルアップ仕上げが好みだったのでこの後両側共に
オイルアップで仕上げました。
色味が濃くなったのが分かるかと思います。
仕上げに防水スプレーをかけて、ダメ押しの防水加工をしましょう。
いくらゴアテックスだからといって、防水加工は必須です。きちんとスプレーをかけましょう。
※この手順でケアをして革の上に皮膜を貼らないで防水スプレーをかけると、多くの場合染みこみ過ぎて防水スプレーの跡がついて消えません。ご注意を
まとめ
いかがでしたでしょうか。
革靴は手入れを行うと10年でも20年でも履き続けることができます。
スニーカーと違ってすぐにぼろぼろにはならず
ウレタン素材のように加水分解もしないところが革靴の魅力です。
長年履きこむことで革が伸びて自分の足に馴染み
抜群の履き心地になります。
あなたの大切な一足、履きこむことでより愛着のある一足に育て上げましょう♩
ダナー製品の問い合わせは下記からお願いします。
(問)ダナーインフォメーション Tel:03-3476-5661 http://jp.danner.com/index.html
この記事の著者|Ryosuke Kawamura
GreenEchoes Studio代表/GreenTimesライター
新潟市中央区にあるWEBサイト運営事業「グリーンエコーズスタジオ」の代表をしています。
このサイトはすべて代表である河村の趣味であるブーツを徹底的にレビューしています。
- 運営企業:GreenEchoesStudio
- 連絡先:info@greenechoes-studio.com
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