1979年に発表したダナーライト。
現在でもその姿を変えることなくブーツ史の歴史に名を刻み続けているレジェンドです。
それと対を成すのが
「ダナーエクスプローラー」です。
本記事ではダナーライトとダナーエクスプローラーの違いを徹底比較するとともに
その良さをツラツーラと解説したいと思います。
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ダナーエクスプローラーとは
正確な発売日は記録に残っていませんが
ダナーライトが発売された1979年より後にダナーエクスプローラーは発売されました。
その一番の特徴としては、サイドアッパー部分にスエード生地を採用していることです。
従来のダナーライトではアンクル部分にコーデュラナイロンを使用して
その履き心地の良さと堅牢性、耐久性の高さを作り出していました。
エクスプローラーは大胆にもその部分をスエード生地に変えることで
ワークブーツでありながらもスエード生地のラグジュアリーさを取り入れることに成功し
本国アメリカで爆発的な人気を誇りました。
「アメカジ」というジャンルで想像ができるように
アメリカンカジュアルはどこか野性味を帯びており、往年のワークブーツの
「油臭さ」や「泥臭さ」を連想してしまうことも事実です。
そんな中、ワークブーツでありながらもいち早く「洒落た」感じを融合させたエクスプローラーは
今考えてもファッション界で革新的なことを成し遂げたといっても過言ではないでしょう。
ダナーエクスプローラー生産終了
人気の絶頂にあったエクスプローラーですが
1994年に突如として生産終了を告げます。
理由は「上質なスエードが確保できなくなったから」でした。
それ以降、しばらくの間エクスプローラーは生産されることはありませんでした。
当時物を示すいわゆる「黒タグ(内部のアンクル部分に黒いダナーパッチがある)」のエクスプローラーは
非常に稀少価値が高くなりました。
1度目の復刻
そんな中、2005年に突如としてエクスプローラーは復刻を果たします。
生産終了から21年振りのことでした。
ダナーファンにとってはまたとない朗報で瞬く間に大人気を博しました。
その人気ぶりの最中、突如として再度生産終了になったのでした。
この時の型番は「30600」
2度目の復刻
2度目の復刻は2010年のことでした。
1度目の復刻から5年振り。
この時も数年を経てレギュラーラインナップから姿を消しました。
この時の型番は「30600X」です。
3度目の復刻
そして2015年、エクスプローラーは3度目の復刻を果たします。
以前の復刻よりも長く販売されており、2018年現在もレギュラーラインナップに入っています。
しかし、生産ロットは少なく、公式ホームページでも品切れのサイズが既に出てきています。
近年の流れを見ると、売り切れ次第生産終了となってしまうことが予想されます。
現在の型番は「33802」となっています。
ダナーライトとダナーエクスプローラーの違い
見た目にはそれほど大きく変わらないダナーライトとエクスプローラーですが
実は大きく異なっている部分が何か所かあります。
一つずつ紹介していきましょう。
元となる木型とサイズ感
恐らく一番の違いは元となる木型が大きく異なる点だと思います。
用意したのは当方が所有している
ダナーライト(2000年代製造)
ダナーエクスプローラー(2010年復刻モデル)
共にサイズはUS9EEです。
<上:エクスプローラー 下:ダナーライト>
シューホールの一番下での外枠のワイズが大きく異なります。
ダナーライトが85mmなのに対して
エクスプローラーは90mmです。
エクスプローラーの方が若干ワイズとしては大きく作られています。
<左:エクスプローラー 右:ダナーライト>
続いて一番下のシューホールからつま先にかけての長さです。
ダナーライトは68mmなのに対して
エクスプローラーは77mmです。
その差約10mm。
ワイズと同様にレングスも若干エクスプローラーの方が大きくつくられているのが分かります。
<左:エクスプローラー 右:ダナーライト>
ヒールカップのサイズです。
ダナーライトが70mmなのに対して
エクスプローラーは78mmです。
カップのサイズもエクスプローラーの方が大きく作られているようです。
大きく違うのは外寸のみで
履いてみた感じではサイズ感の違いはほとんど感じませんでした。
<左:エクスプローラー 右:ダナーライト>
履き口の皮の厚さにはほぼ変わりはありませんでした。
共にフルグレインウォータープルーフレザーを採用しており、水にはめっぽう強いです。
革の厚さも厚すぎず薄すぎず足首をしっかりホールドしてくれます。
重量
<上:ダナーライト 下:エクスプローラー>
重量ではダナーライトは837gに対して
エクスプローラーは920gです。
その差約80gです。
履いてみるとそれほどの違いはありませんが、手で持ってみると結構な違いがあります。
ワイズ、レングスが若干大きいことが影響しているものと思われます。
エクスプローラーの方がその色も相まってか重厚なイメージですね。
サイドアッパー
<上:ダナーライト 下:エクスプローラー>
<上:エクスプローラー 下:ダナーライト>
見た目で一番わかる点はサイドアッパーの違いですね。
ダナーライトがイエローのコーデュラナイロン生地を使っているのに対して
エクスプローラーはスエード生地を採用しています。
当然、耐久性は耐摩耗性、引き裂き耐性、防水性等の点において
コーデュラナイロンの方が抜群に強いのは間違いありません。
ダナーライトがアウトドアユースで実用性を重視しているのに対して
エクスプローラーはタウンユースを想定し、よりファッショナブルに演出している
いわば「伝統と革新の融合」という感じなのでしょう。
ワークブーツでありながらも上品さが感じられるエクスプローラーは
やはり唯一無二の存在です。
サイズタグ
<左:エクスプローラー 右:ダナーライト>
本当に若干ですが貼り付け位置が違います。
ダナーライトが履き口に対して斜めになっているのに対して
エクスプローラーは履き口に対して並行になっています。
エクスプローラーの型番
詳細は明記されていませんが恐らくこのような違いになっているものと考えられます。
- 2005年復刻 30600
- 2010年復刻 30600x
- 2015年復刻 33802
アイレット上部
<左:エクスプローラー 右:ダナーライト>
これについては個体差がありそうですね。
当方所有のダナーライトは履き口の皮の直上に一番上のアイレットが留まっていますが
エクスプローラーは若干履き口の皮が狭くなったところに一番上のアイレットが留まっています。
金具のカラー
<左:エクスプローラー 右:ダナーライト>
これは非常にわかりやすい部分です。
ダナーライトの金具部分がゴールドになっているのに対して
エクスプローラーはアンティーク調のブラウンになっていることが分かります。
また、紐の太さも
ダナーライトが直径2.5mmのシューレースを採用しているのに対して
エクスプローラーは直径3.5mmのシューレースを採用しています。
ステッチ
ご覧の通り、ダナーライトに比べるとエクスプローラーの方が
若干ステッチの幅が細かくなっているのが分かります。
ステッチのカラーも白から黒に変えてあることで
全体がぐっとしまって見えますね。
現在のラインナップ
現行の復刻モデルでは
ダナーエクスプローラーの名を世の中に知らしめた初期カラーのグリーン以外にも
2000年代の復刻モデルのバーガンディーも販売されています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
限定復刻されているダナーエクスプローラーですが
いつまた販売が終了になるかわかりません。
しれっとレギュラーラインナップに上がっていますが
そのうちに無くなってしまう可能性が高いです。
欲しい方は是非ゲットしてくださいね♩
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(問)ダナーインフォメーション Tel:03-3476-5661 http://jp.danner.com/index.html
この記事の著者|Ryosuke Kawamura
GreenEchoes Studio代表/GreenTimesライター
新潟市中央区にあるWEBサイト運営事業「グリーンエコーズスタジオ」の代表をしています。
このサイトはすべて代表である河村の趣味であるブーツを徹底的にレビューしています。
- 運営企業:GreenEchoesStudio
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